##

飛来昆虫対策のためのモニタリングシステム

S型
FC型

ネズミ対策のためのモニタリングシステム

R型

モニタリングの重要性と現状の問題点

“虫のモニタリング”が抱える問題

食品や工業製品などの製造現場において、虫の「異物混入」はますます重要視されている。異物混入を避けるためにも、虫の発生・侵入状況を詳細に監視する必要がある。これを「モニタリング」と呼ぶ。

実際のモニタリングの手順としては、通常このようなものだ。紫外線を使ったライトトラップに粘着を利用した「捕虫紙」を取り付けて虫を捕獲する。捕虫紙を回収してオフィスに持ち帰り、捕獲されている虫の頭数と種類を調べる(検定と呼ぶ)。捕虫紙に捕獲される虫はハエ類や微小な甲虫といった普段なじみのない虫ばかりで、検定のためには専用のスキルを身に着ける必要がある。これは誰でもできることではなく、本人の興味、体力により得意不得意がわかれ、育成のために社内の教育体制を整えたり、その分のコストもかかったりしてしまう。

また、検定は想像以上に体力を要する仕事であり現場施工から帰ってきた後に捕虫紙を検定しなければならない状況では体力・精神ともに疲弊してしまう。また、顧客が防虫業者に求めることは虫を数えて同定することではなく、虫を減らす/いない状態を維持することである。その大事な場面でこそ虫の知識が活かされるべき。

“ネズミのモニタリング”が抱える問題

従来ネズミのトラップには粘着トラップを床や天井裏に設置して、捕獲の有無でネズミの定着・侵入を把握していた。しかし、ネズミはとラプをジャンプして避けたりすることがわかっており、したがって「捕獲がなかった=ネズミは生息していない」とは厳密に言えない。糞害はもちろん、ものをかじることによる製品や建材の被害が生じ、電気配線をかじることで漏電や火事にも繋がってしまう。非常にリスクの高い生き物である。